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砺波市美術館では1997年の開館前より収集を開始し、現在までに日本画、洋画、版画、素描、立体造形、工芸、書、写真の他、資料を含めて多様な作品を収蔵しています。今回は収蔵作家が故郷や旅先で出会った風景作品を紹介します。故郷の何気ない佇まいから、厳しい自然、街の雑踏や歴史的建造物、誰もが知るような名所旧跡など数々の景色を、砺波市から県内、国内、アジア、アフリカ・ヨーロッパ、アメリカへと遊覧するように展示構成します。ちょっとした旅行気分を味わいながら作家たちが表現した風景をお楽しみください。

清原 啓一《八ツ峰の秋》1994年
富山県側から見える剱岳の尾根を越えた向こう側、裏剱の仙人池周辺から描いた風景です。裏剱八ツ峰のうち、四峰から八峰が描かれています。一年中雪の残る雪渓や急峻な登山道を超えた先にようやく出会える風景は作家の心を強くとらえたことでしょう。

井津 建郎《ビン・リンスゥー♯48、中国》2000年
甘粛省臨夏回族自治州永靖県にある炳霊寺石窟は黄河沿いにある石窟群で大小さまざまな大きさの石仏が残されています。炳霊はチベット語で十万仏を意味する言葉でビン・リンスゥーは炳霊寺の中国語読みです。甘粛省の州都蘭州から南西に約100㎞、さらに船で移動したところにあります。壁面の大仏は唐代に制作された弥勒仏で高さは約27メートル。井津は引き伸ばし不要の大きなネガ(14×20インチ)とその記録のための超大型カメラ、固定するための三脚等を携えてこの地を訪れています。諧調豊かな岩肌の凹凸や陰影に長い歴史が刻まれているようです。

山田 和《ムスリム(イスラーム教徒)の家の庭先》2010年
インドのラジャスタン州メイワール地区にあるイスラム教徒の家。ムスリムの女性は他の男性に顔などを見せないようにするため、写真をとろうとすると後ろを向いてしまいます。壁面は聖像崇拝を禁ずるイスラム教らしく植物が装飾的に描かれています。
インドはヒンドゥー教が多い国ですが、イスラム教やキリスト教など他宗教徒も一定数生活しています。また、言葉も連邦公用語はヒンディー語ですがほかの言語を使用する人も多くいます。この家の入口上はアラビア文字で「慈悲あまねく慈悲深い神の御名において」というイスラム教コーランの一節が、右側はヒンディー語で結婚を祝福する言葉が書かれており、(左の文字は不明)インドの多様性が感じられる風景となっています。
〈連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21言語ある。宗教はヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%(2011年国勢調査)※外務省HPインド共和国基礎データより〉
◆ギャラリートーク(申込不要)
日 時: 2月7日(土) 午後2時から
会 場: 企画展示室
◆美術館で旅きぶん 親子の造形アトリエ(要申込)
期 日
①1月31日(土) 10:00~12:00 ②2月7日(土) 10:00~12:00
③2月14日(土) 10:00~12:00 ④2月21日(土) 10:00~12:00
対 象:4歳児(年中)~小学生とその保護者
定 員:各回親子10組
参加費:一組500円
お電話にてお申し込みください(TEL:0763-32-1001 受付時間9:30~18:00)
先着順とし、定員に達した時点で受付を終了します
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主催 砺波市美術館
後援 となみ衛星通信テレビ、エフエムとなみ、となみ芸術文化友の会
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